はじめに
教科書などを読んで学ぶ時に,便利かもしれない学習法のご紹介です。その手法の名前はSQ3Rです。 SQ3Rの手順であるSurvey,Question,Read,Recite,Reviewの5つの頭文字をとったもので,日本語にすると以下のようになります。
1.Survey:概観(飛ばし読み)
2.Question:設問(問い)
3.Read:読む(答えをみつける)
4.Recite(Recap):復唱(答えを書く)
5.Review:見かえし(答え合わせ)
詳しくは以下のリンクからご覧下さい。1~5頁まで読むことで理解ができると思います。
手順
1.Survey:概観(飛ばし読み)
ざくっと本を見ます。わたしはペラペラとページをめくって,大まかになにが書いてあるのかを把握します。目次や,はじめになどに目を通したり,図などを見たりします。この時間は長くても2分程度でしょうか。速くページをめくってだいたい何が書いてあるのかなんとなく感じます。
2.Question:設問(問い)
自分の知りたいことを質問形式にします。質問の文は以下の3つのポイントを守って書くと良いです。質問は7つぐらいあると良いと思います。また読んだ文を見ないで自分の言葉で書くことが重要になります。 1) 主語と述語で文を書く。 2) 紙など残るものに書く(パソコンでも可) 3) 自分の言葉で表現する。
3.Read:読む(答えをみつける)
答えを探すように読みます。このとき,メモをしません。
4.Recite(Recap):復唱(答えを書く)
本を読んで頭の中でまとめます。本を見ないで自分の作った質問を見ながら答えを書きます。ポイントは以下の3つです。 1)頭の中でまとめる。 2)質問を見ながら,自分の言葉で書く。 3)本を見ないで書きます。
5.Review:見かえし(答え合わせ)
本を開いて,まとめた答えが適切か確認します。またこの段階で大切な質問がでてくることがありますので,その質問の答えも探すと良いかもしれません 。
最後に
やってみるとわかるのですが,最初は頭の中で構築し,自分の言葉に落とし込むのが難しいかもしれません。ただし,やることで訓練になっているようで,頭の中で構築することが慣れてくるような気がします。 また,自分の理解がなんと曖昧なのかなど,自分と向き合うようになりました。 私の説明よりも論文を読んでいただいて,実践するとなにか得ることができると思います。
難易度:★★★
まずはやってみる。やってみるとわかることもあります。
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